一関・平泉

「酒粕パック」で美肌に 磐乃井酒造とコラボ マーナーコスメチックス 新商品を開発【一関】

磐乃井酒造の酒蔵で新商品「酒粕パック」を手にする小山所長(右)と阿部代表取締役
▲今春に発売が予定されているマーナーコスメチックスの「酒粕パック」(手前)

 一関市藤沢町に工場を置くマーナーコスメチックス(本社千葉県市川市、井田勝康代表取締役社長)は、同市花泉町の磐乃井酒造(阿部徳彦代表取締役)とのコラボレーションにより、酒粕(かす)を使用した新商品「酒粕パック」を開発した。海外市場も視野に入れ、30日に千葉市で始まる化粧品専門の国際商談展でお披露目した後、今春に発売を予定している。

 酒粕は豊富な栄養素を含み“食べる点滴”として健康にも美容にもよいとされている。美容についてはビタミンBによる代謝促進で肌のトラブルを改善する効果などが期待でき、酒造りに従事する杜氏(とうじ)の肌がきれいだというのは定説になっている。

 これに着目したマーナーコスメチックスが開発に当たって本物志向で酒粕を吟味し、提供先を探し求める中で、1917(大正6)年創業の老舗造り酒屋である磐乃井酒造のこだわりの酒粕にたどり着いたという。

 阿部代表取締役は「当社の酒粕は麹(こうじ)の割合が多く、食べてもおいしいと評判だ」と自信をうかがわせ、無添加の酒造りを強調。また「創業時から地元の人たちに支えられてやってきた。タッグを組んだからには互恵関係でありたい」とした。

 この「酒粕パック」は、30日に千葉市の幕張メッセで開幕する「国際化粧品展-COSME TOKYO」でお披露目した後、一関市藤沢町のマーナーコスメチックスくりこま高原藤沢工場で量産体制を整え、今春にも発売を予定している。

 同社くりこま高原藤沢事業所の小山茂所長も「国内はもちろん、中国、アジアの大規模市場に売り込みたい。海外では日本製の化粧品が人気を呼んでいる。日本酒の認知度も高く、もってこいの商品となった」と意気込んでいる。

 パックの使用法は洗顔後に肌に伸ばし、約5分後にぬるま湯で洗い流すというもの。ニキビや吹き出物、肌荒れなどの改善に加え、染みやそばかすの原因となるメラニン色素の働きを抑える効果も期待できるという。さらに血行促進、保湿効果に優れ、乾燥肌対策にもお薦めという。

 1パック180グラム入りで販売予定価格は1100円。たっぷり塗って1カ月ほど使用できる量になっている。

 

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