北上・西和賀

歌×アート 広がる世界 音楽会に絵画出張展示【北上】

きたかみサロン音楽会で展示されたるんびにい美術館が保管する絵画

 北上市文化交流センターさくらホールで19日に開かれたきたかみサロン音楽会(市文化創造主催)に、るんびにい美術館(花巻市星が丘)の絵画が出張展示された。初めての取り組みで、歌とアートが一体となった空間で来場者を楽しませた。

 音楽会は上質なクラシックを演奏者の間近で味わってもらおうと毎年開催し、2018年度の3回目。公演に足を運ぶのが難しい人のため出演者が地域に出向くアウトリーチ(訪問活動)にもセットで取り組んでいる。

 今回もメゾソプラノ歌手菅家奈津子さん(東京都)が市内9中学校の特別支援学級に事前に出向き、歌を披露。「命」をテーマに障害や悩みなどを抱える生徒と向き合った訪問活動の趣旨を受け、当日も福祉や芸術など幅広い分野に理解を広める機会にしようと、作品を借り受けた。

 展示したのは同美術館が保管する12点で、テーマとマッチする作品を選定した。音楽会の出演は菅家さんと、テノール歌手中鉢聡さん(ともに藤原歌劇団所属)。オペラ曲やカンツォーネなど15曲を豊富な声量で披露し、大きな拍手を浴びた。約150人の来場者は、開演前や休憩時間に絵画の鑑賞も楽しんだ。

 平渕紬希さん(和賀東小学校3年)は公演中、舞台上に招かれるサプライズがあった。「近くで聴くと声の出し方がよく分かった。絵も何かを感じて描いていることが伝わった」と印象に残った様子だった。

 菅家さんは個人で福祉施設の訪問演奏にも取り組んでおり、思い入れを持って活動に臨んだ。「音楽とアートで心を広げられる素敵な空間をつくってくれた」と公演を振り返った。

 同館は障害のある人が創作した作品を数多く展示している。同館の板垣崇志アートディレクターは「館外のコンサートへの出展はこれまでになかった。ありがたい試みで、新鮮な印象を受けた」と感謝していた。

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