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国道107号梁川口内トンネル 3月28日 開通へ 奥州市江刺―北上市口内町

 県は21日、奥州市江刺梁川-北上市口内町で整備を進めている国道107号梁川口内トンネルが3月28日に開通すると発表した。北上市街地方面と釜石道江刺田瀬インターチェンジ(IC)へのアクセスが大幅に改善され、物流効率化や産業振興、観光活性化、交通円滑化など多方面の効果が期待される。

 梁川-口内町の現道は急カーブや急勾配が連続。特に冬場は事故が多発し、大型車は坂を上れなくなるなど運行に支障を来していた。県は国道107号を復興支援道路に位置付け、県南広域振興局土木部が2013年度に事業着手した。全体事業費は約50億円。

 17年2月からトンネル(1022メートル)の築造工事に着手し、18年10月までに本体工事が完了。現在はトンネル内の舗装と電気、防災設備などの工事、トンネル前後の接続路の道路改良工事を手掛けている。順調に進み、目標としていた18年度内の開通にめどが立った。

 開通後は現道より約250メートル短くなり、所要時間は1分ほど短縮される。18年度内には釜石道が全線開通の予定で、梁川口内トンネルの開通と合わせ内陸部と沿岸部とのアクセスが格段に向上すると見込まれる。

 同局土木部の木村智道路整備課長は「トンネル開通で冬期間の交通難所が解消され、釜石道と一体で三陸沿岸の復興を力強く後押しできる。年度内開通に向け、残る工事も全力で進めていく」としている。開通式典や開通時間は未定。同部はトンネル開通後も、梁川側190メートル区間の道路拡幅工事を続ける。

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