北上・西和賀
平成時代振り返る 変わり羽子板展・さくら野百貨店 話題の人ら12点【北上】
話題の人物などをモチーフにした「変わり羽子板」の展示が25日、北上市本通りのさくら野百貨店北上店で始まった。平成に活躍した人物などを取り上げており、訪れた人たちは懐かしさに浸りながら運気を高めている。２月３日まで。
変わり羽子板は、芸能やスポーツなどさまざまな分野で注目された人などを題材に、押し絵の技法でデザインされた羽子板。人形メーカー「久月」（東京都）が、明るい話題を振りまいた人などから運気をもらおうと１９８６年から毎年制作し、各地を巡回している。
同店での開催は初めてで、「平成を振り返る」をテーマに88～２０１７年度に制作された12点を展示。今春退位される天皇、皇后両陛下の「即位の礼」や「天皇在位20年・金婚」にちなんで制作された物など皇室関連が多く、ほかに史上最年少でプロ棋士となった藤井聡太棋士をあしらった作品や、オリンピックで活躍したレスリング女子の吉田沙保里選手、卓球の福原愛、石川佳純、伊藤美誠の３選手らをモチーフにした物が並ぶ。
中には「キムタク」の愛称で人気の木村拓哉さんや、上野動物園のジャイアントパンダ「シャンシャン」も紹介されている。
訪れた同市下鬼柳の教諭森優子さん（38）は「旬の人たちがたくさんいて、こんなことがあったんだと振り返ることができる」と話している。
久月の担当者は「江戸時代からの伝統的な押し絵の技法を知っていただき、厄を払って運気を高めてほしい」と願い、同店の村井健一営業企画店次長は「平成から間もなく元号が変わるこの機会に、平成という時代をもう一度振り返ってほしい」と話している。
入場無料。午前10時～午後８時。
