花巻
財政状況分かりやすく 花巻市 昨年度決算の解説書公表
花巻市は、２０１７年度決算の解説書「花巻市の財政状況－平成29年度決算から」を公表した。主なお金の使い道をはじめ、市の財政状況を分かりやすく紹介し市公式ホームページなどで閲覧できる。
市の予算、決算について、それぞれ年度ごとに作成している解説書。昨年度決算はＡ４判の６ページでまとめた。
解説書は、市の財政状況、借金で構成。財政状況は、一般会計の歳出総額４８９億６４９５万円の使い道について、人件費（職員給与）、扶助費（社会保障費）、公債費（借金返済額）で構成する義務的経費が45・１％を占めるほか、道路や学校、スポーツ施設などを建設するための投資的経費が15・２％、施設の光熱水費や委託料、各種団体への補助金など「その他の経費」が39・７％。
義務的経費の最近５年間の推移を見ると、社会保障制度の拡充などで扶助費が年々増加しており、昨年度が最多の84億円で、人件費、公債費の順となっている。
昨年度は実質収支15億８５７２万円で黒字となり、貯金に当たる財政調整基金は昨年度末で76億４９５１万円。同基金の説明は「貯金を確保しながら黒字を保ち、安定した状態」といった分かりやすい表現を用いている。
市の借金の説明では、５年間の地方債残高で見ると、13年度の５４５億円から16年度は５４７億円に微増し、昨年度は借入額が返済額を上回ったため同年度末は５５１億円に増加した。
解説書は市ホームページに掲載しているほか、市財政課（市役所本庁舎）などに配置している。
