保護猫活動を紹介 猫ノ図書館2周年記念 「くまお母」招きイベント【奥州】
インターネット交流サイト(SNS)で人気の保護猫「くまお」の飼い主「くまお母」によるトークイベントは26日、奥州市立胆沢図書館で行われた。猫に関する本を集めた同図書館内の常設コーナー「猫ノ図書館」開設2周年記念行事で、「くまお母」の鎌田リナエさん(東京都)が保護猫活動などを紹介、参加者は命の大切さについて考えた。
猫ノ図書館2周年記念「くまおが山からおりてきた展~くまおの岩手奥州場所~」の一環。鎌田さんによる県内では初のイベントで、市内外から60人余りが参加した。
鎌田さんは、神奈川県の里山で3歳ごろまで暮らし、その後に保護された「くまお」(8歳、雄)と「こぐま」(1歳、雌)との出合いなどのほか、▽全ての人に健康と福祉を▽パートナーシップで目標を達成しよう▽住み続けられるまちづくりを-など17の目標を掲げた「SDGs(持続可能な開発目標)」の取り組みを紹介し、「人も猫も住み続けられるまちをつくっていきたい」と話した。
また、奥州保健所の藤原日出子上席獣医師を交え、保護猫を不妊去勢手術後に戻す活動の大切さを強調しながら、「目の前の猫と最後まで楽しく暮らそう」と訴えた。
会場では、売り上げの一部を保護猫活動に充てる缶バッジやマグネットなど「くまお」のグッズ販売も行われた。
「くまおが山からおりてきた展」は2月24日まで。同図書館で猫の関連図書の紹介をはじめ、「くまお」をモチーフにした写真や絵画、「SDGs」の説明パネルなどが展示されている。