一関・平泉

ちょこにチョコ 世嬉の一 松栄堂 バレンタインにコラボ商品 あす発売 一関、平泉発信へ

世嬉の一と松栄堂が初めてコラボして開発された「Oh!choco」。2月1日から販売される

 酒造メーカーの世嬉の一酒造(本社一関市田村町、佐藤航代表取締役社長)と、菓子製造・販売の松栄堂(本社一関市山目、小野寺宏眞代表取締役社長)が初めてコラボレーションしたチョコレート商品が誕生した。世嬉の一のおちょこに松栄堂が製造した生チョコを入れた「Oh!choco」で、2月1日から世嬉の一が平泉町で営業する平泉カフェ&クラフトビール「The Brewers Hiraizumi」でコーヒーとのセットで提供されるほか、インターネット販売も行われ、創業から100年以上続く老舗2社のコラボ商品で全国に一関、平泉をアピールする。

 世嬉の一は1918(大正7)年創業で101年、松栄堂は03(明治36)年創業で116年を迎え、ともに一関を代表する企業となっているが、これまでに共同で商品開発などに取り組んだことはなかった。世嬉の一が閑散期対策として新商品に取り掛かる中で、酒の器を使ったスイーツが全国的に人気を集めていることから「おちょこに入れた生チョコができたら面白いのではないか」というアイデアが持ち上がり、松栄堂に製造を依頼、快諾を得て実現した。

 2018年11月下旬に依頼を受けた松栄堂では、バレンタインに向けた販売を見込んでいたことから、クリスマス商戦の繁忙期の中で商品開発を進め、約1カ月で完成にこぎ着けた。カカオバターの量が多いクーベルチュールを活用し、濃厚で口当たりの良い仕上がりとした。抹茶とココア、ストロベリーの3種類を用意。金箔(きんぱく)も使用したことで平泉をイメージさせている。販売用のパッケージに苦心したが、世嬉の一が販売する1合瓶用の箱が3個入りサイズとして最適だったという。

 30日には試食会が開かれ、出席者からは「食感が滑らかで濃厚」「見た目もかわいらしい」などと好評だった。

 両社は今後も商品開発を進める方針。佐藤社長は「閑散期に何か盛り上げて平泉に新しい物をという思いで考えた。今後も互いに刺激し合って一関、平泉がもっと盛り上がるよう頑張っていきたい」、小野寺社長も「昔から何か一緒にできないかと考えていた。滑らかで濃厚な仕上がりで、手土産としてもいいのではないか」と語った。

 商品は生チョコ1個とコーヒーとのセットとして700円で同店で提供され、食後におちょこは持ち帰ってもらう。3個入りセットは同店と一関市の世嬉の一、インターネットで1500円で販売される。バレンタイン商戦以降も継続して販売を予定する。

 問い合わせは世嬉の一=0191(21)1144=へ。

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