奥州・金ケ崎

豊作願い多彩な催し 来月9日 農はだてのつどい【奥州】

農はだてのつどいに向けてミニ俵作りに精を出す小野寺さん(右)ら

 第30回「全日本農はだてのつどい」(いさわのまつり実行委主催、岩手日日新聞社など後援)は、2月9日午後4時から奥州市胆沢の胆沢野球場特設会場で開催される。豊作を祈る恒例の「ワラと火のまつり」で、厄年連による福俵引きや庭田植え再現などが多彩に繰り広げられる。

 「農はだて」は、新年の農作業を始める日とされている。1年の豊作と安全を祈る年中行事を再興し、日本古来の文化の素晴らしさを見直すことを目的に、1990年から続けられている。

 当日は午後3時30分開場。4時から個人・団体戦による縄ないチャンピオン決定戦や鹿(しし)踊り群舞をはじめ、古くから受け継がれてきた庭田植えの再現、国内最大級の大臼による福餅つきのほか、厄年連全員によるつがい踊りや重さ約8トンの福俵引きなどが行われ、7時30分からの花火でフィナーレを飾る。福引大会や福餅まきなども予定されている。

 会場では、雪の滑り台が無料開放されるほか、縁日や特産品、わら細工体験、子供向けのわらの宝探しや俵釣りなど「お米遊園地」の各コーナーが設けられる。

 同市胆沢南都田の「小野寺わら工房」では、福俵引きで登場する大俵の手直し作業や厄年連が身に着ける草履200足の製作を終え、福餅まきで使うミニ福俵作りなどが行われており、つどい直前にはこもを張るなど野外ステージ作りを行う計画。

 代表の小野寺延吉さん(87)は「初回から携わってきた。今後も胆沢の祭りとして守り続けていきたい」と伝統ある行事の継承に誓いを新たにしている。30回目の開催に感謝の気持ちを込め、記念の手拭い150本を製作。当日に会場で販売するほか、子供たちが楽しめるイベントも計画している。

 問い合わせは、市役所胆沢総合支所産業振興課内の同実行委事務局=0197(46)2111=へ。

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