一関・平泉

人生の船出祝う縁起物 昭和の結婚式床飾り再現 大東・小山さん【一関】

昭和初期に結婚式で作られていた床飾りを再現した小山さん

 一関市大東町鳥海の小山鉄夫さん(86)は、昭和初期に作られていた結婚式の床飾りを自宅に再現した。小笠原流の礼法にのっとり、縁起物を集めた3段の飾りをこしらえた小山さんは「教わってから60年以上たっているが、かつてはこういった飾りの作り方を正月から小正月にかけて教わっていた」と当時を懐かしんでいる。

 床飾りは自宅で結婚式を行うのが主流だった時代、出席者をもてなすために床の間の前に飾られ、同町では1942~43年ごろまで使われていたという。神酒や御備(おそなえ)餅、蓬莱(ほうらい)松などから成る1段目、五穀と一、二、三の膳の2段目、瓶子蝶(へいしちょう)や三合盃(さかずき)などの3段目のほか、手前には家内喜樽(かなぎだる)や三合魚、高砂の人形などが並ぶ。

 小山さんは18歳の時に作り方を教わり、神酒や瓶子蝶に差す折り紙飾りのひな型を大事に保管していた。2018年11月に開館した市民俗資料館にも再現した一部を寄贈した。

 久しぶりに一そろい作ってみようと思い立ち、昨年末から少しずつ準備を進めていたが、材料集めが難航。タイやツルなどの飾りは手作りし、2月に入ってようやく完成した。

 小山さんは「持ち運ぶのは大変なので、どこかに展示するのは難しいと思うが、古くから伝わっている文化を何らかの形で残していくことができれば」と思いを語っている。

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