花巻

おもちゃ美術館開設へ マルカンビル 来春予定 きょうまで記念イベント【花巻】

マルカンビルの移動おもちゃ美術館で木のおもちゃと遊ぶ子供たち

 花巻市上町のマルカンビルに、「花巻おもちゃ美術館」が2020年春に開設される運びとなった。同市の小友木材店(小友康広代表取締役)が進めているもので、自然の木材を生かした玩具を展示し、子供たちに自由に遊んでもらう計画を立てている。マルカンビルで開館1年前を記念して木のおもちゃに触れ合うことができるイベントを10日まで開催している。

 おもちゃ美術館は、東京都のNPO法人芸術と遊び創造協会(多田千尋理事長)が運営する新宿区四谷の「東京おもちゃ美術館」が発祥で、数多くのおもちゃに触れて遊べる体験型ミュージアム。民間事業者や自治体の協力で全国に姉妹美術館を開設。これまで沖縄、山口両県のほか、東北には18年7月に秋田県由利本荘市に「鳥海山 木のおもちゃ美術館」がオープン。開館1カ月で1万人が訪れる人気となっている。

 花巻おもちゃ美術館は、小友代表取締役が同ビルのマルカン大食堂を復活させた17年に、東京おもちゃ美術館などを視察したのを縁に、花巻の文化と自然の魅力を知ってもらうために全国5番目となる同館の開設準備を進めてきた。

 計画が具体化したのを受け、8日には同ビルで東京おもちゃ美術館の星野太郎副館長らを招いた開設前の説明会を開催。35人が参加する中、小友代表取締役が計画概要を説明した。計画によると、ビル2階に美術館を設ける予定で、耐震工事後の今年9月着工、20年春のオープンを目指す。

 同ビル1階では10日までの2日間、移動おもちゃ美術館を開催。東京おもちゃ美術館の協力で開催しているもので、親子連れが動物や森などいろいろな木のおもちゃと触れ合いながら楽しい時間を過ごした。移動おもちゃ美術館は10日午前10時から午後4時まで。

 おもちゃインストラクターの資格を持つ小友木材店営業部の平野裕幸課長は「子供たちが時間を忘れて遊びに夢中になっている。おもちゃ美術館を安心して遊べる空間にしたい」と語る。さまざまな玩具や工夫を凝らした展示物を計画しているという。

 同店では開館後のスタッフとなる「おもちゃ学芸員」の養成講座を今年6月から開講するため、受講生を募集している。

 問い合わせは小友木材店=0198(23)4331=へ。

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