一関・平泉

清め水浴び無病息災 大東大原水かけ祭り 263人駆け抜ける【一関】

地域の防火、無病息災などを願って裸男が清め水を浴びた「一関市・大東大原水かけ祭り」=2019年2月11日

 天下の奇祭「一関市・大東大原水かけ祭り」(保存会主催)は11日、同市大東町大原地内で開かれた。祭りのきっかけとなった「明暦の大火」から361年目となる今回は263人の裸男が大原の商店街を走り抜け、沿道から浴びせられる清め水を受けながら地域の防火や厄落とし、無病息災を願った。

 大原商店街では朝から仮装手踊りや山車運行、鹿(しし)踊り演舞、消防団の纏(まとい)振りとはしご乗りなどが繰り広げられた。八幡神社に奉納される大しめ縄の修祓(しゅうばつ)式では、保存会の鈴木功会長が日本各地の祭りを紹介しているテレビ番組「ダイドードリンコ・日本の祭り」に選ばれたことに触れ、「全国や世界に向け、一関を代表する祭りとして発信していきたい」とあいさつした。

 裸男には地元の厄年男性ら120人のほか、体感参加者として県内外から143人が参加。同神社で厄払いと火防を祈願した後、「旗切り役」を先頭に勢いよく商店街を駆け抜け、清め水を浴びた。

 同市千厩町から初めて参加した会社員榎本清人さん(23)は「初めはただ寒かったが、仲間と走り終えた後には達成感があった。厄年、年男として1年の良いスタートが切れた」と語り、晴れやかな表情を見せていた。

 保存会の発表によると、来場者数は2万9000人だった。

momottoメモ

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