北上・西和賀

湯田レイダース日本一 雪合戦全国小学生大会 県勢初、全力プレーで勝利【西和賀】

スポーツ雪合戦全国小学生大会で県勢初優勝を果たした湯田レイダース

 雪合戦の小学生チーム湯田レイダース(西和賀町)は、10日に島根県浜田市で開かれた第18回スポーツ雪合戦全国小学生大会で県勢として初優勝した。所属児童は日本一の誇りを胸に、次戦へ意欲を示している。

 大会は日本雪合戦連盟が全国持ち回りで開催している。今年は暖冬のため、室内でボールを使う方式に変更。東北や北陸、中国地方の13チームが予選リーグと決勝トーナメントで頂点を争った。

 競技は1チーム7人による3セットマッチ。より多く相手に雪球を当て「アウト」にするか、敵陣の旗を奪えば勝ちとなる。引き分けの場合、標的に雪玉を当て倒した数を競うなどの「ビクトリースロー」で勝敗を決める。

 湯田レイダースは湯田小の児童8人で編成し、予選リーグを1位通過。8チームでの決勝トーナメントでは、1回戦でちびすないぱーず(広島市)を2―0で下すと、準決勝は下郷ジュニア雪合戦部(福島県下郷町)と引き分けの末、ビクトリースローのサドンデスで勝利。決勝は旭スポーツクラブS(島根県浜田市)と対戦し、最終セットに敵陣に突入してアウトにし、1―0で栄冠を手にした。

 チームは雪合戦が盛んな西和賀町でもまれた成人チームに交じって練習を重ね、多彩な戦法に磨きを掛けて大会に臨んだ。

 選手らは19日、町役場湯田庁舎で優勝を報告。佐藤楓都主将(6年)は「一人ひとりが全力でプレーし優勝できた」と喜びを語り、高橋芳幸監督は「予選から厳しい試合ばかりだったが、地元チームの協力があったからこその優勝」と感謝した。

 2005年の西和賀町誕生後、同町のチームは同大会に計13回出場。これまでの最高成績は準優勝だったが、今回は沢内スノーガールズも3位となり、西和賀勢の活躍が光った。細井洋行町長は「小学生のうちから全国大会で結果を出したのは素晴らしい。とてもうれしく、誇りに思う」とたたえた。

 湯田レイダースは23日に北海道で開かれる昭和新山国際雪合戦大会にも出場が決まっており、佐藤主将は「全国大会では倒したチームも応援してくれて力になった」としながら、次戦に向けて「最後も絶対勝つ」と闘志を燃やしている。

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