花巻

卓球の基本 分かりやすく 石鳥谷出身 滝浦華奈選手 地元小中学生を指導【花巻】

後輩の石鳥谷中生徒に技術面のアドバイスをする滝浦選手(右)

 花巻市石鳥谷町の石鳥谷体育館で23日、東京都内の卓球スクールでコーチを務める同町出身の滝浦華奈選手(24)を講師に迎えた卓球講習会が開かれ、小中学生が基本的な技術指導を受けた。

 滝浦選手は4歳から卓球を始め、石鳥谷中から大野高校に進学し、全国高校総合体育大会(インターハイ)に3年連続で出場。日本体育大在学中はレギュラーで全日本選手権などに出場したほか、2016年の岩手国体では本県代表選手で活躍。大学卒業後はスヴェンソンホールディングス傘下の卓球スクールを関東などで展開するタクティブに入社し、コーチとして子供たちを指導する傍ら、クラブチーム「町田ビーツ」の第一線選手として活躍している。

 タクティブの卓球を通じて子供たちに夢や希望を伝える「夢へ繋(つな)げ~架け橋プロジェクト」の第1弾として滝浦選手の故郷・石鳥谷が講習会会場となった。

 滝浦選手が小中学校時代に在籍した石鳥谷卓球スポーツ少年団、石鳥谷中卓球部の約30人が参加。速い球に対応するフットワークの練習や、基本打法のフォアやバックをうまく打ち返すためのポジションの取り方、逆回転ドライブの打ち方などを実演を交えながら指導。「きょう試したフォームを崩さないように練習する」「教えた練習方法やドライブの打ち方を習得すれば試合でも自分のミスが少なくなる」などと参加者に分かりやすく説明した。

 身振り手振りしながらアドバイスを受けた石鳥谷中1年の八重樫菜那さんは「分かりやすく教えてくれたので良かった。全国大会を控えているので試合で生かせるように頑張りたい」と真剣に練習に励んでいた。

 滝浦選手は「プロジェクトの最初が私が育った石鳥谷で開催できるのはうれしい。指導する立場になって選手個々の目線に合わせるのを心掛けている。これからも子供たちが夢を追い掛けられるようできるだけ出向いて卓球を教えていきたい」と意気込む。

 父親で石鳥谷町卓球協会長の一伸さん(59)は「指導する側になり、勝つことだけでなく卓球を楽しみながら上達することも教えていってほしい」とエールを送る。

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