花巻

感動の舞台、市民が好演 青い目の人形~時のかけはし【花巻】

感動のストーリーで観衆を魅了した花巻市民劇場
平和・友情 実話基に

 花巻市民劇場「青い目の人形~時のかけはし」公演は23、24の両日、同市若葉町の市文化会館で行われた。シリアスな演技あり、心和むダンスありの舞台を通し、市民が平和や友情、人と人との絆の大切さを考えた。

 同劇場公演は通算43回目。今回は日米友好の証として贈られ、戦後35年を経て旧石鳥谷町立八日市小学校で見つかった西洋人形の実話を基に、人々の優しさや思いやりを描いた。

 世界平和は子供から-の信念の下、米国から日本各地に贈られた「青い目の人形」を軸に物語が展開。敵国の物として白眼視される中でも人形を愛し続ける児童たち、その思いと国策との間で葛藤する戦時の教職員らの姿が観衆の感動を誘っていた。

 戦中と人形発見時のエピソードが絶妙に行き来する演出に、会場からは何度も拍手が湧き上がっていた。

 初日に来場した同市若葉町の女性(77)は「とてもよい舞台で、出演の皆さんに『ご苦労さまでした』と言いたい。(石鳥谷歴史民俗資料館に)保存されている人形の実物を見たことがないので、これを機に見に行きたい」と満足そうに話していた。

 花巻市民劇場は地元ゆかりの人物や物語を取り上げ、1977(昭和52)年から行われている。今公演では、両日合わせて約500人がステージを堪能した。

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