花巻

進路選択 先輩も助言 花北青雲高2年生対象 地元企業招き情報交換会【花巻】

地元の事業所などを招いて開かれた花北青雲高の企業情報交換会

 県立花北青雲高校(佐藤睦朗校長、生徒472人)は26日、花巻市石鳥谷町の同校体育館で2年生を対象とした企業情報交換会を開いた。生徒が企業担当者から事業内容や職場環境に関する話を聞き、進路選択の参考にした。

 製造業や販売業、建設業、宿泊業など市内に事業所がある企業24社がパンフレットや製品、スライドなどを持ち寄り、会社の概要や業務内容、待遇などを説明。進学希望者も含む2年生165人が1回20分で計6回、希望するテーブルを巡り、「どうやって商品を開発しているのか」「仕事の苦労は何か」「高校在学中にやっておいた方がよいことはないか」「どんな人材を求めているか」などの質問をぶつけた。

 ハム、ソーセージなど食肉加工品の製造・販売を手掛ける同市南川原町の銀河フーズは、総務室の武田裕二室長(61)と同校卒業生の藤原安澄さん(19)が訪れ、自社製品のこだわりや技術などを紹介。藤原さんは「お客さまと接する機会も多い。コミュニケーションを大切にすることを高校生活で意識してほしい」と後輩にエールを送った。

 製造業などを回った多田歩夢君(情報工学科)は「海外で技術支援を行っている話など、いろいろと知ることができた。直接話を聞ける貴重な機会を自分の進路に生かしたい」と話していた。

 同校では、集中して話を聞く場を設けることで地元企業の理解促進などにつなげようと、2018年から学校に事業所を招く形式の情報交換会を開いており、県南広域振興局や北上川流域ものづくりネットワークが共催。

 同校によると、3年生は就職希望者72人全員が内定を得ており、このうち7人が前回の情報交換会で説明を聞いた企業に就職するという。

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