奥州・金ケ崎

社殿に響く春の“便り” 日高神社で笛魂祭【奥州】

日高火防祭に向けた笛魂祭で、吹き初めを奉納する笛師

 4月に開催される日高火防祭(ひぶせまつり)に向けた「笛魂祭」が26日、奥州市水沢字日高小路の日高神社で行われた。笛師たちによる吹き初めが奉納され、春を呼ぶ優雅な音色が社殿に響いた。

 笛魂祭は毎年旧暦の1月22日に行われる恒例の祭事。今年は日高神社火防祭保存会をはじめ、日高囃(ばやし)笛の会、日高火防祭実行委員会などから50人ほどが出席した。

 笛魂碑前での神事に続いて拝殿で吹き初めを行い、同保存会の及川右会長らが玉串をささげて祭りの成功を祈願。お神酒で笛を清めた後は、笛師らが音曲「トットコメェ」を奉納し、一足早く祭りの風情を漂わせた。

 及川会長は「今年の日高火防祭を、平成の時代を締めくくれるような素晴らしい祭りにしたい」と話し、同笛の会の小野良宝会長は「火災などの災害がない年であるように願いを込めて吹きたい」と意気込みを語った。

 日高火防祭は江戸時代に起きた大火を受け、時の留守家当主が神社に火防を祈願したことに由来する。毎年4月28日に前夜祭、翌29日に本祭が行われ、はやし屋台が格調高い音色を響かせながら水沢のまちを練り歩く。

momottoメモ

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