全国大会 一戦必勝 一関ミニバス 速さ武器 5度目舞台へ
28~30日に群馬県の高崎アリーナで開かれる第50回全国ミニバスケットボール大会(日本バスケットボール協会など主催)に、本県女子代表として一関市の一関ミニバススポーツ少年団が出場する。持ち前の粘り強さで県大会を勝ち抜き、2年ぶり5度目の全国切符を手にした。選手たちは一戦必勝を誓い、気持ちを高ぶらせている。
一関、大原、舞川の3小学校の3~6年生19人が所属。渡渕柚主将、沢田爽乃選手、八端あかね選手(いずれも一関)の6年生3人がチームを引っ張る。
選手の身長はチーム最高で152センチで他チームと比べて平均身長は低い。それでも佐々木将年監督が「うちはどこよりも走る」と語るようにスピードと激しいディフェンスを徹底し、身長差をカバー。攻撃面では高いブロックをかわすため、ゴール下に行く前に打つフローターショットで得点を稼ぐ。
終盤の競り合いを物にする精神力も強みの一つ。顕著だったのは1月に宮古市で開かれた県大会決勝。南城ミニバス(花巻市)と一進一退の攻防を繰り広げ、試合終了間際で逆転。61-60と1点差で勝利し優勝をつかんだ。
3年ほど前から続けている早朝ランニングが、走るバスケと精神力を下支えしている。距離はそれぞれの自宅から同市関が丘の佐々木監督宅まで。強制ではないが、中には悪天候でも休まず走る選手もいるという。
県大会以降、菅原みのり選手(一関5年)、宮野真帆選手(同4年)をはじめとする下級生も調子を上げてきており、選手層の厚みは増している。
全国大会には男女各48チームが出場し、リーグ戦を行う。第48回大会ではブロック準優勝を果たしており、八端選手は「全国大会に出場できて本当にうれしい。(第48回大会では)試合に出ることはできなかったが、自分も全国でプレーしたいと思っていた」と喜ぶ。
鋭いドライブを武器に県大会決勝で得点を量産した沢田選手は「自分らしいプレーをする。ディフェンスからリズムをつくり、全勝したい」と気合は十分。渡渕主将は「支えてくれた監督、コーチ、保護者への感謝の気持ちを忘れず、全力で戦う」と力を込める。
佐々木監督は「練習量では負けない。全国では高身長の選手も多いので、組織力を上げながら個人のスキルも向上させたい」と話している。
一関ミニバスメンバー
(丸数字は背番号、敬称略)
氏 名 学校学年 身長
④渡渕 柚 一関6年 152センチ
⑤沢田 爽乃 一関6年 152センチ
⑥八端あかね 一関6年 142センチ
⑦佐藤 翠 一関5年 140センチ
⑧佐藤 葵 一関5年 145センチ
⑨菅原みのり 一関5年 148センチ
⑩宮野 真帆 一関4年 150センチ
⑪千葉 心陽 一関5年 140センチ
⑫菅原 亜海 一関5年 148センチ
⑬河野 麻奈 大原5年 145センチ
⑭小野寺雪菜 一関4年 133センチ
⑮小野寺美結 一関4年 138センチ
⑯小野寺美俐 一関4年 138センチ
⑰吉田 明沙 一関4年 140センチ
⑱小野寺彩衣 一関4年 132センチ
砂金 和花 一関5年 145センチ
小野寺美紅 一関4年 133センチ
小野寺莉子 舞川3年 144センチ
松岡 優奈 一関4年 142センチ