県内外

パワハラの弊害強調 スポーツ環境を考える集い・盛岡

約100人が参加して開かれた「脱パワハラ時代のスポーツ環境を考える集い」
部活指導現場に警鐘鳴らす

 スポーツ指導現場における暴力やパワーハラスメントが社会問題になる中、「脱パワハラ時代のスポーツ環境を考える集い」(実行委主催)が2日、盛岡市の県民会館で開かれた。約100人が参加し、講演や意見交換を通じて部活動における指導の在り方について考えた。

 昨年7月に県立不来方高校のバレーボール部に所属する男子生徒が自殺した問題を受け、生徒の小中学校時代の同級生の保護者有志らが企画。「部活があぶない」などの著書があり、部活問題に詳しいジャーナリスト島沢優子氏が「指導現場から暴力・暴言を根絶すべき理由」と題して講演した。

 島沢氏はパワハラ根絶の理由として四つの根拠を示し、中でもパワハラは成長し続ける力の源になる自主や自立を育むことに弊害を与え未来をつぶすと指摘。「世界を取る選手の共通項は主体性にある」とし、「何のためにスポーツをやるのか捉え直さないとパワハラはなくならない」と警鐘を鳴らした。

 その上で「スポーツは人格をつくらない。人格を照らし出す」という米国人スポーツライターの言葉を引用し、「日本の子供たちは自己肯定感が低く、主体性に欠ける。その弱点を補えるツールがスポーツだということを皆さんで考えてほしい」と呼び掛けた。

 参加者からは、指導者の指導方法の研修やパワハラから身を守る対処法の必要性などに意見があった。男子生徒の遺族も出席し、指導現場から暴力や暴言をなくすため「時間をかけてでも未来の子供のために大人が取り組んでいく必要がある」と訴えた。

 実行委員の一人、颯田洋子さん(57)は「われわれの身近な所でもスポーツ指導現場のパワハラや暴力、指導の在り方を考える場面が出てきた。子供を持つ親としては他人事ではない。これからも勉強会を開き、周りの大人たちがどういうことができるのか学び、メッセージを発信していきたい」と話していた。

地域の記事をもっと読む

県内外
2019年3月18日付
県内外
2019年3月18日付
県内外
2019年3月18日付
県内外
2019年3月18日付
県内外
2019年3月18日付