花巻

花巻JCが優秀賞 防災・減災コンテスト 災害対応学ぶ活動評価

賞状を手に優秀賞受賞を喜ぶ佐藤さん(中央)と安部専務理事(左)、藤田社会開発室副理事長

 花巻青年会議所(JC、上田直輝理事長)が昨夏に開催した「花巻こども防災フェス2018」が、大船渡津波伝承館(大船渡市)主催の「防災・減災コンテスト2018」で2位の優秀賞を受賞した。さまざまな団体が協力し、体験を通して幅広い世代が共に災害に強いまちづくりを考える取り組みが高く評価された。同JC会員らは今後の活動の励みになると受賞を喜んでいる。

 同コンテストは、岩手、宮城両県内の団体、東日本大震災での津波被災地の復旧・復興支援に取り組む団体の活動を防災・減災の観点で発表・評価するもので今年度が2回目。波及性や協力性、地域性などを選考基準に、今回は書類審査を通過した花巻JCを含む6団体が2月23日の2次審査で活動内容を発表した。

 同JCの同フェスは、昨年7月に花巻市葛の市交流会館で開催した。児童の防災意識を高める防衛隊講座と一般対象の防災フェスの2部構成で、講座では子供たちが災害から3日間の食事メニューを考えたほか、避難所生活で必要なこと、注意点などを学習した。

 防災フェスは消防署や自衛隊、市、釜石JC、市内の学生ボランティア団体などさまざまな機関・団体が協力。体験コーナーや展示コーナー、乳幼児がいる家庭の災害対応や避難グッズの紹介コーナーなどを開設し、参加者が防災を楽しく学ぶ機会を提供した。

 他の5団体はいずれも沿岸地域で、津波防災をメインにした活動内容だったのに対し、花巻JCは地震、大雨など多発する自然災害への備えをアピールした。

 同フェスを担当した前地域の未来を担う人材育成委員長の佐藤美代子さん(40)は「内陸部でも私たちがさまざまな活動をしていることを知ってもらいたいと応募した。まさか受賞できると思わなかった」と驚いた様子。「幅広い世代、多くの団体を巻き込んだ活動が評価されたと思う」と受賞を喜んだ。安部修司専務理事、藤田甲之助社会開発室副理事長も「災害に強いまちづくりにこれまでも取り組んできた。先輩に負けないよう何らかの取り組みを続けていきたい」と口をそろえた。

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