北上・西和賀

囲碁日本一対局へ意欲 ジュニア本因坊戦 東北代表の髙橋君(江釣子中2年)【北上】

ジュニア本因坊戦東北地区青森大会で優勝し、全国大会に出場する江釣子中2年の髙橋君

 北上市立江釣子中学校2年の髙橋慎君(13)は、23、24の両日に東京都で開かれる「花まる学習会杯第22回ジュニア本因坊戦」全国大会に東北地区代表として初出場する。中学生以下の囲碁日本一を決める大会で、髙橋君は「全国には自分より強い人がたくさんいる。まずは1勝できるよう頑張りたい」とライバルたちとの対局を心待ちにしている。

 ジュニア本因坊戦全国大会には全国10地区22大会の代表に選ばれた小中学生32人が出場。1人5回対戦し、勝ち数を競う変則トーナメント方式で優勝を争う。

 髙橋君は1月に青森県で開かれた東北地区青森大会の代表決定戦にエントリーし、4人による総当たり戦を全勝して代表の座を勝ち取った。優勝を決めた最後の対局は接戦で「手ごわい相手だったが、ミスを逃さずに自分のペースに持っていくことができたのが良かった」と振り返る。

 小学1年生から祖父の影響で囲碁を始めた。北上や盛岡の碁会所などに通いながら腕を磨き、小学6年生の時に少年少女囲碁大会県大会で優勝。中学生になってからも2年連続全国出場を果たしている。

 昨年はジュニア本因坊戦の地区大会前にインフルエンザにかかってしまい全国大会出場の機会を逃したことから、今回つかんだ全国切符に喜びはひとしお。本戦に向けて専門書を読んで碁の打ち方を研究しているほか、インターネット対局や小中学生の大会などで実戦経験を積んでいる。

 髙橋君は「大きな大会で同年代の人と交流するのが楽しい。他地区のレベルも分かり、改めて自分も頑張ろうと思える」とライバルたちとの対局に気持ちを高める。「囲碁は先を見通す力や全体を見る目が必要で、社会で生きる能力を養うために必要な要素がそろっているのが魅力。岩手は競技人口が少ないので、多くの人に面白さを知ってもらえたら」と話している。

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