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県立図書館「岩手の災害史」 防災考える機会提供

県立図書館で開かれている企画展「岩手の災害史」

 県立図書館の企画展「岩手の災害史」が、盛岡市のいわて県民情報交流センター(アイーナ)で開かれている。同館などが所蔵する古文書や資料、関連図書など計158点で、近代以降に発生した岩手山の噴火や三陸海岸の津波、北上川の洪水など自然災害の歴史を振り返り、東日本大震災と復興の歩みを紹介している。5月6日まで。

 企画展は岩手の自然と人々に関する同館所蔵の古文書を紹介する「岩手の自然と人々の歴史」、明治三陸地震津波や昭和三陸地震津波、カスリン・アイオン台風など明治以降に岩手で発生した主な災害を時代ごとに振り返る「岩手の災害史」、東日本大震災の概要とこれまでの復興の歩みをたどった「東日本大震災と復興」の3章で構成。

 古文書では、岩手山が噴火した様子が描かれた元禄期の国絵図「盛岡藩領内図」、北上川の航路の難所の程度を3段階で記した絵図「北上川艜(ひらた)之航路図」、盛岡藩の4大飢饉(ききん)の一つ「宝暦の飢饉」で城下に設けられた御救小屋の様子が描かれた「自然未聞記運気指南」などが展示されている。

 明治三陸地震津波では、絵に残された被害の様子や、現在の陸前高田市から洋野町まで沿岸700キロを歩き津波の規模や被害を調査した山奈宗真(1847~1909年)ら先人を紹介。1923年の関東大震災後の復興に貢献した後藤新平(1857~1929年)も取り上げた。

 東日本大震災に関しては資料や関連図書など67点を展示。震災津波の経験・教訓を後世に伝えることを目的に県が開設した「いわて震災津波アーカイブ~希望~」も併せて紹介している。

 また被災地の子供に絵本を届ける「3・11絵本プロジェクトいわて」や小中学校の図書購入を支援する「ブック・エンド・ドリーム・プロジェクト」など民間の復興支援活動も紹介。同館総務部企画広報課の渡邊千明さんは「岩手で多くの災害が起きていることを知ることで、防災について考えるきっかけになれば」と語る。

 開館時間は午前9時~午後8時。ただし25~31日、4月26日は休館。

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