花巻

広がる味の可能性 大迫産ワイン 地元食材とコラボ【花巻】

大迫産ワインに組み合わせる料理を説明する安田さん(左)

 大迫産ワインと創作料理の新たな組み合わせを提案するイベント「大迫コラボナイト~ワイン×ヤスダ屋」は9日、花巻市大迫町のホテルベルンドルフで開かれた。参加者が地域の食材を生かしたメニューを味わい、ワインの楽しみ方の可能性を探った。

 市大迫総合支所が初めて企画し、市内を中心とした飲食業者や関係者ら約25人が地元産の赤、白のワイン計6種類と一緒に料理を味わった。

 料理人安田花織さん(36)=東京都=が調理を担当し、「黒ぶだう牛のロースト」「ほろほろ鳥レバーのカカオ煮」「白金豚とクルミのパテドカンパーニュ」「焼き鮎とシャインマスカットのレモングラス風味」などを赤、白それぞれのワインに合わせて提供した。

 「切干大根のスパイス漬け×岩手早池峰ヨーグルト」は、切干しダイコンにニンニクやマスタードシード、クミンシードなどを加えて炒めてから漬け、刻んだリンゴやヨーグルトを組み合わせた。安田さんは「大迫で手に入る食材が中心のメニューばかり。よそ者だからこそ見える、食材の違った一面を表現したかった」と狙いを語った。

 参加者からは「レバーのコク、深みとワインの渋みの組み合わせは大人の味わい」「身近な食べ物も、調理法や他の食材との合わせ方によって斬新な一皿になる」などの感想が出された。

 市集落支援員の鈴木寛太さん(27)は「大迫のおいしい食材、おいしいワインをもっと外に発信できるよう生産者、料理人の双方から提案をいただき、地域の価値につなげたい」と話していた。

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