一関・平泉

古里自慢忘れない 東山中3年生 卒業記念に名所巡り【一関】

卒業記念に招待された猊鼻渓で舟下りを楽しむ東山中3年生

 一関市立東山中学校(鈴木俊行校長、生徒159人)の3年生64人は12日、卒業記念に同市東山町の観光名所である幽玄洞と猊鼻(げいび)渓を巡り、地元の魅力を体感しながら友達との思い出を深めた。

 幽玄洞を管理する幽玄洞観光(渡辺和敏代表取締役)と、猊鼻渓舟下りを運航しているげいび観光センター(菅原喜哉代表取締役社長)が毎年共催している恒例行事。古里を忘れないでもらいたいとの願いを込め、町内唯一の中学校を巣立つ3年生を招待している。

▲幽玄洞を歩いて地底湖を見学する東山中3年生

 幽玄洞では渡辺代表取締役が、1980年に発見された洞窟で約3億5000万年前の地層に属し、日本最古の鍾乳洞ともいわれていることなど特徴を説明した。3年生は全長約500メートルの洞内を歩き、壁面に露出しているウミユリなどの化石や鍾乳石、石柱、地底湖などを眺めて歓声を上げた。

 猊鼻渓では船頭が操る屋形船に3年生がクラスで乗り込み、舟下りを体験した。船上で昼食を味わい、大正時代に国の史跡名勝天然記念物に指定されて日本百景の一つにも選ばれている雄大な景色を眺めた。

 吉田朱里さん(15)は「幽玄洞には1回入ったことがあり、舟下りは初めて。東山の誇りのような所を見られ、中学最後の思い出になった。また来てみたい」と笑顔を見せた。小野寺夏唯君(15)は「猊鼻渓は何度か来ているが、冬の屋形船は初めて。こういう経験はなかなかできない」と喜んでいた。

 同校の卒業式は13日に行われる。

momottoメモ

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