北上・西和賀

無投票の可能性高く 北上市長選告示まで1カ月 出馬表明 現職のみ

髙橋敏彦氏

 任期満了に伴う北上市長選(4月14日告示、21日投開票)は、14日で告示まで1カ月となった。これまでに立候補を表明しているのは、現職で3選を目指す髙橋敏彦氏(63)のみ。他に表立った動きはなく2015年の前回同様、無投票の可能性が高まっている。

 髙橋氏は18年12月の市議会通常会議の一般質問で、「来年度以降も市政を担わせていただきたい」と正式に3選出馬を表明。最重点公約に▽あじさい都市推進の3つの戦略(公共交通網完成、まち育て型地域計画実現への支援など)▽緊急課題への対応(東芝メモリ立地効果の全市的波及、中小企業の人材確保支援など)▽政策形成の4つの視点(地場産業の潜在力発掘など)-を掲げる。

 前回同様、政党に推薦要請せず無所属で出馬を予定。市内30支部で構成する後援会(中村好雄会長)が始動し、2月中旬には230人規模の後援会拡大役員会を開いて結束を図った。市内に事務所開設を予定している。

 市議26人のうち、現時点で少なくとも19人が支持。東芝メモリなど大型企業誘致の実績や地域づくり、子育て支援施策などに努めてきた成果を評価する意見や「大きな失政がない」との声は多い。一方で「独自の色が見えず、アピールが足りない」「教育、福祉施策は遅れている」などの指摘も。「2回連続無投票は良くない」との声も聞かれるが、現時点で擁立の動きは見られない。

 12日に開かれた市長選立候補予定者説明会の出席は、髙橋氏陣営のみ。無投票ムードが高まる中、髙橋氏は「しっかりと準備していきたい」と気を引き締める。

 1日現在の選挙人名簿登録者数は7万7355人(男3万7818人、女3万9537人)。

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