奥州・金ケ崎

最高の舞台目指し一丸 劇団ら・ラ・RA 17日に定期公演【奥州】

17日の第3回定期公演に向け、熱のこもった稽古に取り組む「劇団ら・ラ・RA」

 金ケ崎町などの高校生らによる「劇団ら・ラ・RA」は、第3回定期公演「君は世界、たぶんボクも」を17日、奥州市水沢の市文化会館(Zホール)で2回公演で開催する。多様な愛の形、現代社会の人々が抱えるさまざまな問題などを織り込みながら描かれた物語。本番を間近に控え連日の稽古も熱を帯び、キャストとスタッフが一丸で最高の舞台を目指し、奮闘している。

 同劇団は町民劇場参加者などから演劇に継続して取り組みたいとの思いを持つ児童生徒が集い、一般の協力も得て2016年11月に始動。17年3月の旗揚げ、18年3月の第2回公演のほか、特別公演なども行ってきた。

 今作品は現代が舞台で、爆発的人気を呼んだ3人組女性アイドル「依存的UFOガールず」に、スクープの嵐が牙をむく-との展開。こじれた愛の姿、登場人物が抱える重い背景、心情なども描きながら、約1時間30分の舞台に構成した。

 活動拠点である同町西根の町中央生涯教育センターでは昨年12月からキャストの稽古が始まり、現在は夜を中心に連日実施。演者同士の激しいやりとり、オリジナル曲によるダンスなどの場面に精力的に取り組み、互いにアイデアも出し合いながら演技とせりふ回しの向上に励んでいる。

 劇団代表で脚本、演出を手掛けた松本航輝君(18)=岩谷堂高3年、同町=は「何かを訴えるのではなく、何かを考えるきっかけになる作品にしようとした。驚きや賛否もあると思うが、自分たちが訴えるからこそ響くものもある」と語る。

 自身を含め、今春高校を卒業したメンバーが多く、劇団も過渡期を迎える。「公演をきっかけに入りたいと言ってくれる人や協力してくれる人が増えてくれれば」と期待を寄せている。

 同館中ホールを会場に開演は午前10時からと、午後2時から(開場は各30分前)。チケットは前売り500円(当日800円)、学生は当日、前売りとも500円で、同館、ArtCafe桜都(北上市文化交流センターさくらホール内)、金ケ崎町中央生涯教育センターで扱っている。


◇スタッフ・キャスト(敬称略)▽作・演出=松本航輝(岩谷堂高3年)▽キャスト=後藤鈴(岩谷堂高2年)及川実生(同3年)石川桃花(同1年)土田凪紗(花巻南高2年)及川繕太郎(水沢高1年)増田彩乃(一般)遠藤龍一(岩谷堂高3年)青井直哉(同)後藤樹(専大北上高1年)飼蝶桜都子(一般)▽音響=高橋公貴(一般)▽チラシ作画=せいら(水沢一高3年)▽大道具=大道八一(一般)マツケン(同)

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