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密輸防止に協力を 函館税関桜庭部長 県民に呼び掛け【岩手】

密輸入防止などのため情報提供を呼び掛ける桜庭部長

 花巻市のいわて花巻空港など北海道、北東北を管轄する函館税関の桜庭哲也監視部長と同大船渡税関支署の小林基泰支署長は13日、同市花城町の岩手日日新聞社花巻支社を訪れ、税関における金や違法薬物の密輸入事犯摘発状況などを説明した。桜庭部長は、花巻など地方空港も決して密輸入と無縁ではないと指摘。積極的な情報提供をはじめ、市民に一層の協力を呼び掛けた。

 桜庭部長は、同税関管内の新千歳空港(北海道)で摘発された覚醒(かくせい)剤の密輸事案、台湾から同空港へ到着した外国人の麻薬所持事案などを紹介。本県にも国際定期便が就航するだけに「花巻も(密輸入などの)リスクは想定されている。最近は数カ所の空港を乗り継いで入ってくる傾向があり、安全な国などない」と警鐘を鳴らした。

 加えて桜庭部長は、ラグビーワールドカップや東京五輪、20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)といった国際イベント関連対策の必要性にも言及。「世界中の目が日本に集まり、テロ関係では決して安心できない時期。われわれの仕事として水際で防がねばならないし、関係機関と連携して日本から海外へ出ていく物も取り締まる。そのためにも県民の皆さんの情報提供をお願いしたい」と協力を求めた。

 同税関では22日まで、知的財産侵害物品の集中取り締まりも実施している。偽ブランド品など知的財産侵害物品の輸出入防止のため、啓発活動を展開し情報提供を呼び掛けている。

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