一関・平泉

京屋染物店が製作、発売 一関の「餅」手拭いで発信

一関地方の餅食文化をPRする手拭い「宝もち」をアピールする蜂谷専務取締役

 一関市大手町の京屋染物店(蜂谷悠介代表取締役)は、一関地方の餅食文化をPRする手拭い「宝もち」を作製した。地元で見られる伝統的な建物の中に餅に関するモチーフを描き、平泉の黄金文化や収穫期を迎えた圃場(ほじょう)をイメージして黄色に染め上げた。

 手拭いは餅食文化の発信とともに、土産品になるものをと1年がかりで完成させた。大きさは縦34センチ、横100センチ。かやぶき民家の中に子の健やかな成長を願う一升餅を背負ったウサギ、蔵の中に民話「天福地福」と「鼠(ねずみ)浄土」を合わせた場面を表すネズミ、商家の中に果報餅が納まったイラスト3点が並ぶ。

 帯紙には同市東山町の伝統工芸「東山和紙」を使用。手入れ方法や使用例を記した案内を同封し、縁起物の「御手福来(おてふき)」として使う人の多幸を願うメッセージも添えた。

 14日には蜂谷淳平専務取締役(36)が市役所を訪れ、手拭い100本を寄贈。勝部修市長は「一関のPRのために使わせていただく」と感謝した。

 同社は2018年に創業100周年を迎え、今回の手拭いは101年目のスタートを飾る新商品となった。蜂谷専務は「手拭いは汎用(はんよう)性が高いので多くの人に気に入ってもらえると思う」と期待を込め、「餅食文化や一関の魅力のPRにつなげたい」と話している。

 価格は1本1000円(税別)。同社や同市上大槻街の地域活性化拠点「一BA(いちば)」で販売している。

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