花巻

佐藤龍世選手(西武)/鈴木翔天投手(楽天) 学びや巣立ちプロの世界へ【花巻】

卒業式後、花を手に笑顔を見せる佐藤選手(左)と鈴木投手

 富士大硬式野球部からプロ野球西武にドラフト(新人選択会議)7位指名で入団した佐藤龍世選手(22)=北海道・北海高出=、楽天から8位指名を受けた鈴木翔天投手(22)=神奈川・向上高出=が15日、同大の卒業式に出席し、プロの世界で活躍を誓い合った。

 佐藤選手は1年時から三塁手でレギュラーをつかみ北東北大学リーグで数々の個人賞を獲得、鈴木投手は3年時に同リーグ初の完全試合を達成するなど、ともにリーグ新記録となる春秋10季連続優勝に貢献したとして学長特別表彰を受けた。

 大学生活について佐藤選手は「富士大の4年間がなければ今の自分はない。仲間と野球できたことが一番の思い出。1年秋の東北地区代表決定戦で東北福祉大に負けた試合の悔しさは、野球を頑張ろうと強く思うきっかけになった」と回想。

 鈴木投手は「4年間の野球の思い出は多いが、一番は完全試合。感謝を伝えたいのは両親。大学まで行かせてくれて迷惑を掛けたが、最後に少し親孝行できたのかなと思う。きょうからは社会人としてもっと自覚を持ちたい」と語った。

 キャンプやオープン戦などを踏まえたプロ野球の印象については「野球だけに打ち込める環境なので成長できる。投手はレベルが高く、全て初対戦なので対応する力を身に付けたい」(佐藤選手)、「ケアも含めてしっかり意識を高めていきたい。シーズンの中で課題を見つけ、球速も上げたい」(鈴木投手)とそれぞれ語った。

 プロでの勝負に関しては「苦手なコース、ボールがばれているので不利だが、何とか打ちたい」という佐藤選手に対し、鈴木投手は「対戦する時までに一つ一つの球種の質を上げたい」。今後の目標として佐藤選手は「まず開幕1軍を目指し、さらに1年目から1軍に定着できるように頑張りたい」、鈴木投手は「精いっぱい首脳陣にアピールし、富士大出身の多和田(真三郎、西武)さんらに負けない投手を目指す」と力を込めた。

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