花巻

東和の「父の家」青で表現 萬鉄五郎記念美術館 写真家・千葉さん作品展【花巻】

作品展オープニングセレモニーで自作を語る千葉さん(右から2人目)

 山形県酒田市在住の写真家・千葉奈穂子さんの作品展「父の家/Northern Lights」は、花巻市東和町の萬鉄五郎記念美術館・八丁土蔵ギャラリーで開かれている。東和とフィンランドで撮影されたシリーズ写真にエッセーを組み合わせ、千葉さん独特の視点で組み立てられた展示会。美しい写真に込められた人間の営みへの問い掛けが、鑑賞者にさまざまな思いを呼び起こしている。4月14日まで。

 展示写真は、同町にある千葉さんの父親の実家を約20年間追い続けた「父の家」と、2018年に千葉さんが滞在したフィンランドで撮影された「Northern Lights」の2シリーズ約30点。会場ではそれぞれの作品について記されたエッセーを読むことができ、文章によって、作者の心情がより深く理解できる。

 このうち「父の家」は、光の明暗が青色の濃淡で表現されるサイアノタイプの手法で制作されたシリーズ写真。田畑や木々、朽ちゆく建築物、古い墓石といった被写体が印象的に切り取られ、見る者の郷愁を誘う。千葉さんは「父の実家がある東和で発表の機会が頂けてうれしい。(過疎化が進むなどして)生まれ育った場を離れても心からは消えない。愛情や愛着を大事にしたいという思いは日本でも、フィンランドでも同じように重なる」と話す。

 千葉さんは1972年、奥州市出身。岩手大大学院を修了し県内外で作品展を開催、18年にはフィンランドで写真展を開いている。

 午前9時~午後4時30分。月曜休み。入場無料。問い合わせは同美術館=0198(42)4402=まで。

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