北上・西和賀

錦秋湖マラソン 5月26日号砲 例年以上の盛り上がり期待【西和賀】

金栗さんゆかりの特別トロフィーを掲げる細井町長。錦秋湖マラソンは開催当初から金栗さんとの縁がある
大河ドラマ「いだてん」の金栗さんと縁 

 西和賀町などが主催する山田敬蔵杯・金栗四三杯第39回錦秋湖マラソンは、5月26日に町役場湯田庁舎を発着点に開かれる。日本初の五輪選手としてマラソン競技に出場した金栗(1891~1983年)杯を長年開設。金栗さんが放送中のNHK大河ドラマ「いだてん」の主人公の1人となったこともあり、関係者は特別な盛り上がりを期待している。

 大会は81年から開催。大会当初の特別招待選手だった山田さんは、金栗さんに師事していた。同年の金栗さんは米寿を過ぎて高齢で来町こそなかったものの、山田さんの計らいで師の長寿を記念し、各部門の88位に特別トロフィーを贈った。

 この経緯を受け、第2回大会からは金栗さんの生誕90周年を祝って、男子高校生で最速タイムの選手に贈る金栗杯が誕生。金栗さんの没後、第8回大会からはその長寿にあやかり、高齢ランナーをたたえる賞へと変わった。

 当時30代で男子10キロに出場した細井洋行町長(69)も、このトロフィーを受けた1人。昨年末ごろから金栗さんの人生が五輪と共に話題となり、「40年近く前のことだったが、名前を見てはっとした」という。

 細井町長は“当たり年”との思いから、町長室に思い出のトロフィーを置いている。「近年ゲストで招いている川内優輝選手も、山田さんと同じくボストンマラソンの優勝者。金栗さんも含めてこの不思議な縁を大事にしていきたい」と大会の盛況に思いを込める。

◇  ◆

 大会は錦秋湖一帯の魅力をアピールする湖水まつりとセットで、町内最大のイベントとして開かれている。今年も10キロ、ハーフ(21・0975キロ)、30キロの日本陸連公認3コースに計14部門を開設。全国からエントリーを受け付けている。

 コースはいずれも沢内方面へ北上し、主要地方道盛岡横手線や国道107号を通る道のり。入賞は各部門の1~6位で、特に30キロ男子1位、ハーフ男女1位には山田杯、最高齢部門の10キロ男子70歳以上1位には金栗杯を贈る。特別賞もある。

 ゲストランナーは、4月にプロ転向を見込む川内優輝選手(埼玉県庁)。4年連続5度目の出場となる。

 定員は計2300人。参加料は30キロとハーフが3500円、10キロが3000円。所定の振込用紙やインターネットで申し込む。

 問い合わせは実行委(町観光商工課内)=0197(82)3290=へ。

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