県内外

県内で不審電話多発 3日間27件、改元悪用も【岩手】

 個人情報を聞き出そうとする不審電話が県内で相次いでいる。県警によると、3~5日の3日間で、警察官や放送局を装って質問する電話が計27件発生。改元を理由にキャッシュカードの交換を促すなど、新元号を悪用したケースも確認されており、県警は「詐欺や強盗に発展する恐れがある」などとして注意を呼び掛けている。

 県警によると、3~5日は盛岡東、奥州、一関、遠野、岩手の5署管内で不審電話が発生。盛岡東署管内では、3日に同署員を名乗る男から「財産がいくらあるか」など資産状況を質問する電話が7件あった。奥州署管内でも4日、同署の警察官をかたり、「逮捕した詐欺グループが持っていた名簿にあなたの名前が載っていた」などと話し、個人情報を聞き出す電話が7件発生した。

 一関署管内では4、5の両日、NHK職員を名乗る男が、一関市内で電話アンケートを装って「孤独死の問題を扱っています。1人暮らしですか」と質問する電話や、防犯協会や金融機関を名乗って個人情報を聞き出す電話が計11件あった。遠野署管内でも5日、NHK職員をかたる電話が1件発生した。

 また、岩手署管内では、3日に八幡平市で「年号が変わったので、キャッシュカードを新しくする必要がある」などとうそをつき、カードをだまし取ろうとする電話が1件確認された。改元を機に、新しくはやり始めた手口という。

 県警は「ぴかぽメール」の配信などを通じ、啓発活動を展開。首都圏では不審電話の後に強盗に入られる事件も発生していることから、永澤幸雄生活安全企画課次長は「口座番号などの個人情報を聞き出す電話がかかってきた際は質問に答えず電話を切り、家族や警察に相談してほしい」としている。

地域の記事をもっと読む

県内外
2024年4月28日付
県内外
2024年4月28日付
県内外
2024年4月28日付
県内外
2024年4月28日付