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雪の回廊もうすぐ“春” アスピーテライン 15日開通、作業大詰め【岩手】

15日の開通に向けて除雪作業が進む八幡平アスピーテライン

 昨秋から冬季閉鎖している八幡平市から秋田県に至る観光道路「八幡平アスピーテライン」は、15日に開通する。県が3月から除雪作業を開始し、8日に八幡平頂上に到達。秋田県側でも作業が進められ、桜と雪のコントラストが楽しめる「雪の回廊」の完成が近づいている。

 アスピーテラインの全長は、秋田県側と合わせて約27キロ。冬季通行止め区間は、本県側10・6キロ、秋田県側9・8キロを合わせた全長20・4キロ。2018年11月5日から積雪のため通行止めとなっており、3月6日から除雪を開始した。

 工事関係者によると、3月末からのまとまった積雪で除雪のやり直しが発生したものの、現在はおおむね順調に作業が進んでいるという。積雪は緑ケ丘ゲートから約5・7キロの地点が最大の高さで、例年より1メートルほど高い約8メートルとなった。

 8日朝は頂上200メートル手前の見返峠付近で、重機7台による除雪作業が報道陣に公開された。青空の下、ブルドーザーが力強く押し出した積雪をロータリー車が豪快に巻き上げ、秋田側へとつながる道をつくり出していた。午後4時には、除雪作業車が頂上に到達。今後は拡幅除雪や壁の成形作業を進めるほか、開通に備えガードレールなどを設置する。

 県によると、15日午前10時に秋田県側と同時開通する見通し。盛岡広域振興局岩手土木センターの沖野智章所長は「桜と雪の回廊は、ここでしか見られない。安全な通行ができるよう、しっかりと作業を進めていく」としている。

 八幡平樹海ライン(本県側16・2キロ)は、26日に開通する予定。

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