一関・平泉

カジカ産卵今季も 藤沢 相川で住民が確認【一関】

産卵場所近くで確認されたカジカの成魚
▲石を持ち上げてカジカの卵を見る佐川さん(右)と夢ちゃん

 一関市藤沢町黄海地内を流れる相川で、今季もカジカの産卵が確認された。住民が3年ほど前から観察を続けているもの。暖冬の影響で雪解けによる水位上昇があまり見られないが、産卵時期は例年並みという。カジカは清流を好むといわれることから、住民もカジカの生息する自然環境が末永く守られるように願っている。

 確認したのは同町黄海字上中山の農業佐川建雄さん(68)。自宅前の川に漬かっている直径30センチほどの石の裏に産み付けられていた。卵1個はコメ粒ほどの大きさだが、数が多いためにこぶし大の塊になってつやつやと陽光に輝くほど。

 佐川さんは「子供の頃に川遊びでよく見掛けたが、一時期少なくなった。水質が改善され、最近また増えてきたのではないか。例年4月上旬に産卵するようだが、今季は9日に初めて確認した。孫たちにもきれいな川を残したい」と話していた。

 相川は、まさぼう湖(相川ダム)に注ぐ小さな川。9日は孫の夢ちゃん(5)も連れて川辺で卵を観察。産卵場所の近くで全長15センチほどの成魚のほか、サワガニも確認でき、夢ちゃんを喜ばせた。

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