北上・西和賀

最新3D機器を導入 市産業支援センター ものづくり後押し【北上】

一般へ使用が開始された、スピード、精度がアップした高性能の3Dプリンター

 地域企業の競争力強化などを目的に北上市は、最先端の高機能3Dプリンター等システムを、同市相去町の市産業支援センターに導入し、一般向け利用を開始した。従来品よりも処理速度と精度がアップした機器類で、東北の公的機関では初導入。より安価でスピーディーに試作品の製作が可能で、ものづくり企業が一層活気づくことを期待している。

 地域企業の生き残りには設計開発能力や既存製品の高付加価値化などの取り組みが必要。ものづくり現場にとって3D技術の活用は必須だが、ノウハウを必要とする高額な機器類を企業単独で導入するのは難しい現状にある。このため市は地域企業の付加価値や生産性を高めようと、共同利用可能な関連機器類を市設置の試験研究機関である同センターに整備することにした。

 導入したのは、マルチマテリアル・フルカラー3Dプリンターをはじめ、簡単に超高速で3Dデータを取得できる高性能の3Dスキャナー、物質の強度などを解析するソフトなどで、4月1日に一般への利用を開始した。機器類の整備費用は国の補助を含め総額約7100万円。2018年8月までに導入し、これまで機器使用を指導できる人材の育成を進めてきた。

 このうち3Dプリンターは、6種の樹脂を噴射し従来より数倍のスピードと精度の高さでより滑らかな製品を作ることが可能で、色彩は36万色以上を再現できる。スキャナーは色情報を取り込むことができ、一般でも扱いやすいのが特徴となっている。機器ごとに時間当たりの使用料金と技術指導料が決められており、会社や個人など誰でも使うことができる。

 石川明広市商工部長は「これらの機器を使い、地場産業が新たな道に進む創意工夫をしてほしい」と期待。機器使用のアドバイス役を担ういわてデジタルエンジニア(DE)育成センターの小原照記センター長は「製造業だけでなく建築、医療、デザインなどさまざまな分野で幅広く使用可能で、市内企業だけでなく、データを受ければどこからでも仕事をしていきたい」と意気込む。

 機器使用の問い合わせは、いわてDE育成センター=0197(62)8080=へ。

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