一関・平泉

第9回 建築家展×OUTDOOR ~「ただいま」が冒険の合図~

岩手県南スタジオの人気イベントが一関にやってくる

 日本最大級の建築家ネットワーク・ASJ(アーキテクツ・スタジオ・ジャパン)に登録する建築家4人が参加する「建築家展」が、5月11・12日に一関市で開かれます。“「ただいま」が冒険の合図”をコンセプトにアウトドアグッズに囲まれた楽しい雰囲気の中、新築やリフォームのお悩みを建築家に無料で相談できます。建築家ならではの提案を、ぜひこの機会に聞いてみませんか。

5月11日(土)10時30分~17時30分
12日(日)10時~17時   
会場/世嬉の一(一関市田村町5-42

匠の技が見られてアウトドアとコラボした、楽しい2日間!

 イベントは陸前高田市の長谷川建設内にあるASJ岩手県南スタジオが主催。写真や図面による建築家4人の作品展示、相談コーナーを開設します。見どころは、4人が一関市内の実在する土地に住宅を設計する模擬プレゼン(企画提案)。4つの土地に4人がそれぞれどんな家を発想するのか、当日の展示にご期待ください。アウトドアとのコラボイベントとして、CHUMS(チャムス)、ザ・ノースフェイスなど人気ブランドのグッズ、ウエアの販売もあります。

建築家の家はここが違う

 ところで、みなさんは「建築家の家」にどんなイメージをお持ちですか? 「芸術的」とか「生活感がない」という先入観がある方は、ぜひ建築家展でぬくもりあふれる施工例をご覧ください。確かにデザインの良さは際立っていますが、建築家が最も重視するのは「家を建てる人の希望をかなえること」。その人の使い方、好みに合わせて設計するので、他のどこにもない家になるのです。ちなみに建築家の仕事は設計と監理のみ。施工は工務店であるASJ岩手県南スタジオが行います。施工する側が設計するとどうしても自身の作りやすい形になりがちですが、建築家はあくまで施主の意向が最優先。その発想は家づくりというより、生活をより快適にする“暮らしづくり”。あのテレビ番組の「○○の匠」のように、狭小・変形・高低差といった難条件の解決も得意分野です。

まずは気軽に質問を!
▲模型によるプレゼンも(過去のイベントの様子)

 建築家に依頼したいと思ったら、窓口となるASJ岩手県南スタジオに希望の建築家を紹介してもらえます。希望すればファイナンシャルプランナーによる資金計画チェックも受けられるので、家づくりが初めてでも安心。まずは、今回の建築家展で話を聞いてみるのがおすすめ。「こういう土地があるけれど、建てるとしたら?」「古民家の建て替えか、リノベーションかで悩んでいる」など具体的な物件があるなら、図面や写真を持参するとスムーズです。質問に対してそれぞれの建築家からどんなプランが返って来るか、そのワクワク感をお楽しみください。

問い合わせ
ASJ岩手県南スタジオ〔長谷川建設〕
陸前高田市竹駒町字仲の沢17-1
0120・07・3158

参加建築家より

花田順さん

(秋田市・花田設計事務所)

 支払いをするのは楽しい家も楽しくない家も一緒です。家は単なる機能の固まりだけではありません。夢の実現をサポートする役割があります。人生の価値観を容れる器を一緒に創りましょう!


腰越耕太さん

(東京都・腰越耕太建築設計事務所)

 光が入り、気持ちの良い風が抜ける、快適で美しい家。愛着のもてる住まいを一緒に作り上げましょう!

 


吉田和人さん

(仙台市・建築工房DADA)

 私たちの住まいづくりのキーワードは「自由な発想と感動」です。一緒に楽しみながら感動する空間づくりをしませんか?

 


徃見寿喜さん(仙台市・樹音建築設計事務所)

毎日暮らす住まい
間取りが違えば暮らしが変わる
暮らしが変われば人生が変わる
建築家が創り出す間取り
ハンパないです。

「建築家展での出会いが暮らしも変えました!」
▲南北を道路に挟まれた特異な地形を巧みに活用。カーポートを兼ねたゲートの下でBBQを楽しむことも

 「毎回いろんな提案があってすごく楽しかった」と建築家との家づくりを振り返る釜石市の宮本さん夫妻。住宅街の道路に面して立つお宅は、プライバシーを確保しつつ日差しがたっぷり。中庭を囲むようにリビング、ダイニング、天井高のあるホールがコの字型に配置され、中でものびのび過ごせるホールが家族のお気に入りの空間です。

 宮本さんが希望したのは、剣道に熱中する子どもたちのための「剣道場のある家」。しかし、これまで相談した住宅メーカーにはイメージを理解してもらえず、震災前に土地を購入していたにも関わらず家づくりはなかなか進まなかったそうです。そんなとき建築家展に足を運び、木をふんだんに使う作風に引かれて徃見寿喜さんに相談。「思いを話したら『剣道場、いいですね~』と言ってくれて。その後の初回の提案で心をわしづかみにされました」。暮らし始めて1年半、「すごく暮らしやすくて、ずっと家にいたいぐらい」と話す宮本さん。子どもたちがホールで元気いっぱいに竹刀を振る姿が、家族の穏やかな日常風景になっています。

momottoメモ

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