一関・平泉

浄土庭園 往時の姿再現 無量光院跡【平泉】

大型連休に合わせて園池に水が張られ、往時の姿で公開が始まった無量光院跡

 世界遺産「平泉の文化遺産」の構成資産で国特別史跡に指定されている平泉町の無量光院跡は大型連休に合わせて園池に水が張られ、訪れる観光客らが浄土を連想させる庭園の姿に見入りながら往時の華やかな伽藍(がらん)に思いをはせている。

 庭園の価値を分かりやすく伝えるため、町教委が世界遺産登録翌年の2012年度から実施。復元整備が進んだ16年度からは、毎年観光客が多く訪れる春から秋にかけて史跡公園として暫定開園している。

 24日に照井堰(ぜき)用水から園池に水を引く湛水(たんすい)作業が始まり、大型連休初日の27日までに水をたたえた往時の姿を再現。朝から青空が広がる好天となった28日は多くの観光客らが訪れ、ガイドの説明に聞き入っては庭園の周りを散策していた。

 無量光院は、奥州藤原氏3代秀衡が京都・宇治の平等院鳳凰(ほうおう)堂を模して建立した寺院。東西約140メートルの広大な池の中に中島、東島、北小島を配し、18年度整備事業では北小島周辺の池底造成や護岸復元のほか、北西部分で確認された導水路が復元されている。

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