みちのくの“秘湯”満喫 夏油温泉営業再開 県道の冬季通行止め解除【北上】
北上市和賀町の県道夏油温泉江釣子線5・8キロ区間は2日、冬季通行止めが解除された。夏油温泉の2施設も約半年ぶりに営業を再開し、待ちわびた県内外の行楽客が“みちのくの秘湯”を楽しんだ。
開通したのは、夏油高原スキー場分岐点から夏油温泉までの区間。県南広域振興局北上土木センターが3月28日から行っていた除雪作業は順調に進み、大型連休中の解除となった。
同分岐点付近のゲートでは、午前11時の開門に合わせて県外ナンバーを含む30、40台が列をつくった。同センター職員によって施錠が外されると、次々とゲートを通り抜け、夏油温泉を目指して急カーブが連続する狭い道路を進んだ。
元湯夏油、夏油温泉観光ホテルの両施設もオープン。来場者はゆっくりと湯に漬かりながら、夏油川を流れる雪解け水の音や目の前に広がる大自然を楽しんだ。
露天風呂を満喫した塚本智也さん(38)=埼玉県=は「友人と来たが、きょうが通行止め解除の日とは知らなかった」と驚いた様子。「雪解け感と秘湯の雰囲気がとても良い」とご満悦だった。
夏油温泉の髙橋邦雄専務取締役は「業者らの協力もあり、準備万端で今季の営業にこぎ着けた。おかげでゴールデンウイーク期間中の予約はいっぱい。全国からもっと多くの方々に来ていただきたい」と話していた。
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