一本桜 カタクリと競演 安ケ沢群生地【西和賀】
西和賀町に春の訪れを告げる「西和賀カタクリ回廊」の会場の一つとなっている同町沢内字川舟地内の安ケ沢群生地で、満開の一本桜とカタクリが見頃を迎えている。雄大な景色を背景に、ピンク色と薄紫色のコントラストが大型連休で訪れる人たちを楽しませている。
西和賀カタクリ回廊は、カタクリの群生地である銀河の森、無地内、安ケ沢の町内3会場を一般公開するイベント。
このうち、約6ヘクタールの広大な敷地が広がる安ケ沢群生地では4月末に開花が始まり、ここ数日の気温上昇で一本桜との競演が見られるようになった。
朝から好天に恵まれた3日は遠方からの観光客や愛好者らが次々に足を運び、一面薄紫色の敷地内を散策してかれんに咲くカタクリを観賞した。
一本桜とカタクリの競演が見どころのスポットでは、集まったカメラマンが遠景の山々の残雪をバックに、ベストショットを狙って撮影に夢中になっていた。
川崎市から訪れた石川敏雄さん(55)、千鶴さん(53)夫妻は「初めて来たが一面にカタクリが広がっていてとてもきれい。連休中はどこも混んでいて疲れたが、ゆったりとした時間が過ごせた」と喜んでいた。
安ケ沢群生地の見頃は今月中旬まで。4日まで食堂と売店を開設する。
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