花巻

県内外作家 東和に集う 土澤アートクラフトフェア 個性あふれる320店【花巻】

多くの家族連れらでにぎわっている「土澤アートクラフトフェア」

 県内外のものづくり作家らが集う芸術イベント「土澤アートクラフトフェア」(実行委主催)は3日、花巻市東和町の土沢商店街と萬鉄五郎記念美術館前で始まった。個性豊かな約320店が会場に勢ぞろいし、10連休後半を楽しむ家族連れや市内外の愛好者、地域住民らでにぎわっている。4日まで。

 同フェアは美術空間を創造する「街かど美術館アート@つちざわ〈土澤〉」の関連イベントとして始まり、現在は毎年春と秋に開催。雑貨から芸術作品まで出品分野が幅広いこともあって年々来場者を増やし、昨秋は2日間で約5万8000人が会場に足を運んだ。アート・クラフト系イベントでは県内最大級の規模を誇る。

 同日の花巻地方は朝から青空が広がり、最高気温約20度と絶好の行楽日和。陽気に誘われ午前10時のオープン前から多くの人が会場に集まり、お目当ての商品を買い込んだり、喫茶・軽食スペースで談笑したりした。

 17回目の今回初めてお目見えしたのが、ラグビーワールドカップ(W杯)2019の釜石開催PRコーナー。会場入り口付近に設けられたブースではTシャツや応援タオル、帽子、カードケースなど各種商品が販売され、多くの人が買い求めていた。同フェアに合わせて地域の新たな名物開発に取り組んだ「東和農旅」ブースでは地元食材加工品などを組み合わせたセットが販売され、好評を博していた。

 このほか今回は、萬鉄五郎記念美術館前に、誰でも演奏できる「ストリートピアノ」が登場。子供から大人まで思い思いの曲を奏で、会場の雰囲気づくりに一役買っている。

 古紙や古布を利用したおしゃれなバッグなどを出品した「一貫張り恵美」の渡辺重雄さん(77)=福島市=は「以前はさほどでもなかったが、最近は来場する人の数がすごい。今年は天気もいいしスタッフもみんな親切。町中で開催するのは最高の地域おこしだと思う」と満足そうに話していた。

 4日は午前10時~午後4時の開催。各種販売ブースのほか、体験イベント「おさんぽ野鳥探偵+肩チュンBirdをつくろう」も実施される。

momottoメモ

▲電子新聞momottoに紙面未掲載写真
▲独自のタッチで建築物描く 東京の柳田さん スケッチ作品展

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