県内外

一本桜見頃 岩手山に映え 連休でにぎわい 小岩井農場

見頃を迎え多くの行楽客が見物に訪れている小岩井農場の一本桜

 雫石町にある小岩井農場の一本桜が見頃を迎えた。残雪の岩手山と新緑の牧草地、青空を背景に満開の花を咲かせ、連日多くの行楽客でにぎわっている。

 一本桜は明治40年代に植えられたエドヒガン。現在は農場の牛などの餌になる牧草を収穫する畑だが、昔は牛の放牧地だった。暑さが苦手な牛を夏の強い日差しから守る「日陰樹」として利用されたと伝えられる。

 近年はNHK連続テレビ小説で広く知られるようになった。桜の開花期はもちろん、夏から秋、冬へと変化する風景も美しく同町の景勝地「雫石十四景」にも選ばれている。

 平成から令和へ変わる10連休も終盤となった4日は雲一つない青空が広がり、全国各地から多くの行楽客が詰め掛けた。以前の職場の仲間と連休を利用して岩手観光に訪れた太田幸子さん(59)=東京都=は一本桜を背景に記念写真を撮影し、「青空に満開で完璧(な美しさ)。心が洗われるようですね」と見入っていた。

 同農場によると、今シーズンの一本桜は4月29日に開花、2日に満開となった。天候にもよるが、連休いっぱいは楽しめそうだ。このほか同農場に続く県道沿いの桜並木は満開から散り始め、上丸牛舎の桜並木は満開になっている。

momottoメモ

▲【いわにちパノラマ写真館】鞍掛山の頂から見る岩手山

地域の記事をもっと読む

県内外
2024年4月28日付
県内外
2024年4月28日付
県内外
2024年4月28日付
県内外
2024年4月28日付