北上・西和賀

しなやかさに磨き GEINO女子交流会 7団体、迫力の演舞【北上】

GEINO女子交流会。鬼柳鬼剣舞め組で膳舞を披露する佐々木さん

 北上・みちのく芸能まつり実行委主催の「GEINO女子交流会」は4日、北上市立花のみちのく民俗村で開かれた。県内で郷土芸能伝承に取り組む7団体の女性が鬼剣舞や神楽、念仏剣舞を披露。躍動的かつ女性らしいしなやかな演舞で来場者を魅了した。

 県内でも多くの郷土芸能で女性が大きな役割を果たしている現状を伝え、8月の芸能まつりと2年後の同まつり60周年の機運醸成を図ろうと2018年に続き企画。今回は北上展勝地さくらまつりの一環で催した。

 最初に北上翔南高鬼剣舞部員が一般の希望者に鬼剣舞の基本動作を教え、同部の演舞で開演。若さあふれるエネルギッシュな演舞でオープニングを飾った。

 同部は部員3分の2が女子で、同日は踊り手とはやし手23人が出演。中家舞部長(3年)は「男性に負けない演舞を心掛け、きれいさとしなやかさを磨いてきた。女性のみでは声が足りないと気付いたので、(夏の)全国高文祭に向け頑張りたい」と目を輝かせた。

 達谷窟毘沙門神楽(平泉町)は以前、男性主体で下火となったが、子供たちに教えるうちに女性も増えて盛り返した。仕事や家庭、育児と両立しながら続ける踊り手の伊藤柳子さん(36)は今回、女性らしい踊りから邪面で激しい踊りへの激変ぶりを演じ「まだまだ迫力不足だが、みんなに支えてもらいながら伸び伸びと気持ちよくできた」と充実した表情を見せた。

 続いて飯豊神楽保存会(遠野市)、川前神楽保存会(滝沢市)、南下幅念仏剣舞(奥州市)、早池峰大償流土沢神楽保存会(花巻市)が出演。鬼柳鬼剣舞め組がトリを飾った。

 今回、1人で「膳舞」を演じため組の佐々木望さん(38)は「仕事と両立しながらでき、楽しいし達成感がある。め組に公演依頼があれば、次もしっかりやりたい」と笑顔で話していた。

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