北上・西和賀
クマの脂で保湿クリーム 温泉旅館「一城」 自然の恵み商品化【西和賀】
西和賀町湯本の温泉旅館「一城」（佐川圭館主）は、同町のクマの脂を原料にした「ベアオイルクリーム」を販売している。天然の保湿成分に着目し、全身に使える商品として女性や年配者を中心に好評だ。同旅館は「自然に恵まれた西和賀ならではの名物にしたい」とＰＲしている。
クマの脂は保湿力が高いとされ、手荒れややけどの薬として古くから猟師を通じて地元住民に重宝されてきた。同旅館が西和賀の新たな土産品として昨秋ベアオイルのボディーソープを発売。愛用する客の要望に応え、第２弾としてこのほど保湿用のクリームを開発した。
ベアオイルクリームは同町の猟師から譲り受けたクマの脂を加工し、ハチミツやアロエなどの成分を配合。べたつきにくいさらりとした使い心地が特徴で、女性好みのフルーティーな香りに仕上げた。今回もボディーソープ・ヘアケア商品メーカーのフタバ化学（名古屋市）に製造を依頼した。
佐川館主（46）は「温泉町なので、湯上りにしっかり保湿できるクリームはお土産にもぴったり。西和賀の自然の恵みを生かした商品を多くの方に試していただけたら」とアピールする。
１００グラム入りで税込み１８２０円。同旅館のほか、町内では道の駅錦秋湖、湯夢プラザで取り扱っている。
問い合わせは一城＝０１９７（８２）３７９１＝へ。
