奥州・金ケ崎

ブランド向上に総力 「金色の風」田植え・金ケ崎 知事 出来秋願い

出来秋を願い、金ケ崎町内の圃場で「金色の風」の田植え作業を行う達増知事(右)

 県オリジナル水稲品種「金色(こんじき)の風」の田植え行事は13日、金ケ崎町六原の圃場(ほじょう)で行われた。達増拓也知事が田植え機で苗を植え付け、出席した生産者らは実りの秋と一層のブランド向上に期待を寄せた。2019年は奥州、一関、金ケ崎、平泉の4市町で180経営体が285ヘクタールに金色の風を作付けする見込みだ。【社会面に関連】

 JA岩手ふるさと、JA江刺、JAいわて平泉の各金色の風栽培研究会が主催し、同研究会や自治体首長、JA関係者らが参加。金ケ崎町の農事組合法人米夢(まいむ)(鈴木誠代表理事、組合員20人)で作付けしている同町六原上二の町地内の桑島健市さん(64)=同法人理事=が所有する圃場で、関係者から説明を受けながら達増知事が田植え機に乗り込んで苗を植えた。

 作業後は、参加者で金色の風のおにぎりなどを味わった。達増知事は「岩手1次産業を代表する『金色の風』『銀河のしずく』のツートップのブランドを先頭に立て、農林水産業全体のクオリティーの高さをアピールしていく。岩手の総力を挙げて売り出していきたい」と語った。

 同法人での金色の風作付けは2年目で、前年と同じ0・8ヘクタールに作付けする計画。桑島さんは「栽培マニュアルに沿ってやっていく。安全・安心なものを届けることが消費者へのアピールになる」と決意を示していた。

 県農林水産部県産米戦略室によると、今年産の金色の風作付けは、前年と比べ経営体数で39減少した一方、個々の作付面積の増加で、栽培見込み面積は前年を約57ヘクタール上回る。市町別では奥州市が117経営体、146ヘクタール、金ケ崎町が32経営体、47ヘクタール、一関市が27経営体、86ヘクタール、平泉町が4経営体、6ヘクタールを見込む。

 今年産の生産見込み量(流通分)は、前年比約1・5倍の1500トンを目指す。

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