花巻

食で被災地笑顔に 沿岸出身者と調理交流 花巻農高生 復興支援継続へ誓い

食を通じて沿岸出身者と花農生が親睦を深めた交流会

 県立花巻農業高校(楳原健校長、生徒349人)の生徒と花巻市在住の沿岸出身者の交流会は21日、同市葛の同校で開かれた。生徒たちが参加者と力を合わせ、東日本大震災復興支援のため同校が開発したメニューを調理。一緒に出来たてを味わい、末永い復興支援活動の継続を誓った。

 同校では「被災地を笑顔に」を合言葉に、2012年度から、三陸産食材と同校加工品による商品開発に着手。三陸産サンマと同校の豆腐やみそなどを利用した「さんまーぐ」、ホタテや茎ワカメを使用した「海籠包(シーロンポウ)」といった商品を生み出したほか、仮設住宅訪問や学校給食提供といった活動にも取り組んできた。

 交流会冒頭で同校復興支援プロジェクト開発商品紹介が行われ、班ごとに調理開始。食農科学科3年の食育研究班員ら15人が約20人の被災者とともに、一連の開発から発展して誕生、販売された「花農九重弁当」をベースに、サケやひじき、雑穀、花農ブルーベリージャムなどを用いた7品を仕上げた。

 会場は終始和やかムードで、70歳代の沿岸出身者が包丁を扱う傍ら、孫のような生徒たちと話を弾ませる光景も見られた。完成後は全員で味わい、互いに感想を述べ合っていた。

 山田町の県立山田病院近くで被災し、同市南万丁目に居を移した湊優さん(73)は「みんなで食べ、生徒さんたちと触れ合うのは楽しい。たいへん上手にできた」とにっこり。同研究班の菅原葵班長(17)は「身近なことを話しながら交流を深められた。九重弁当のテーマ『減塩』に沿って皆さんが食べやすい硬さを意識し、楽しく食べられる料理ができた。後輩たちにも(同プロジェクトなどの)活動を続けてほしい」と充実の表情だった。

 終了後は全員で記念撮影し、交流会アンケートも実施した。調理した品目ごとの味やイベント全体の感想を参加者に列挙してもらい、食を通じたさらなる復興支援活動充実を期していた。

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