花巻

賢治の花壇に花苗定植 保存会、住民ら【花巻】

花壇にマリーゴールドの花苗などを植える保存会員

 花巻市の宮沢賢治「下の畑」保存会(菅野將勝会長、会員11人)による植花祭は26日、同市桜町の賢治自耕の地「下ノ畑」で開かれた。会員と地域住民が宮沢賢治にゆかりのある花壇に花苗を植え、農作業にいそしんだ郷土の偉人に思いをはせた。

 同市桜町の賢治詩碑から東側500メートルの北上川河川敷にある「下ノ畑」(広さ2380平方メートル)は、賢治が花巻農学校辞職後に開墾し、トマトやハクサイ、アスパラガスなどを栽培した場所。同保存会は、盛岡少年院にある賢治設計の花壇「涙ぐんだ眼」をモデルに縮小して復元し、毎年この時期に植花祭を開催している。

 同日は会員、地元の子供会などから約40人が参加し、約130平方メートルの花壇にマリーゴールド、サルビアを600本ほど植栽。水をまいて子供たちと成長を願った。

 「下ノ畑」ではジャガイモ、ダイコンなどの野菜を育てるほか、南城、笹間第二の両小学校児童と共に白菜を育て収穫することも計画している。

 菅野会長(80)は「賢治自耕の地の保存のため、野菜を育ててみたいという人がいれば歓迎したい」と話していた。

momottoメモ

▲賢治の設計図に基づいて造られた盛岡少年院の花壇「涙ぐんだ眼」

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