花巻

絢爛豪華屋形山車 収蔵庫で公開 第2、4日曜中心に【花巻】

毎月2回を中心に公開されている高さ13メートルの屋形山車

 花巻市は、同市城内の収蔵庫に保管している高さ13メートルの屋形山車を11月までの毎月第2、第4日曜日を中心に公開している。高さと豪華さを競った明治期の花巻まつりの迫力を今に伝えている。

 総ヒノキ造りの屋形山車は、幅3・6メートル、奥行き4メートルあり、明治時代の物を復元した記念山車で現在の風流山車の約3倍の威容を誇る。

 1992年の開町400年祭に合わせて制作され、普段は収蔵庫に保管されている。山車をより多くの人の目に触れるように、5月の大型連休や土・日曜日、花巻まつり期間に公開されている。

 屋形山車は、金色のしゃちほこと天守閣を据えた2層構造の屋根と、正面中段には盛岡藩初代藩主の南部信直、左手に花巻開町の祖・北松斎が白馬を駆る姿で配され、ボタンやヤマザクラ、岩山、波などで装飾されている。

 420年余りの伝統を誇る花巻まつりは、東北屈指の屋形山車で知られ、大正期になると電線で高さが抑制され、現在の主流となっている優雅な風流山車へと移行した。

 今年は5月の大型連休から始まり、絢爛(けんらん)豪華な山車を一目見るため県内外から観光客らが足を運んだという。公開管理を担う市シルバー人材センターの畠山開雄さん(81)は「花巻まつりの古い写真や歴史資料も展示しているので、豪華な屋形山車をご覧いただきたい」と話している。

 今後は11月までの第2、第4日曜日(午前10時~午後4時)に公開。7月17日(午後2~8時)、8月18、19日(午前10時~午後8時)、花巻まつり期間の9月13~15日(午前10時~午後6時)も公開される。

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