一関・平泉

美容店の廃棄物削減 アルミ製チューブ リサイクルへ 生活衛生同業組合一関支部

県美容業生活衛生同業組合一関支部が回収したアルミ製のチューブ。熊本のリサイクル業者に送られ、再資源化される

 県美容業生活衛生同業組合一関支部(薄井信次支部長、71店)は、環境保全を目的に、支部内の各店舗からアルミ製のチューブを回収し、リサイクルする活動に取り組んでいる。集められたチューブは熊本県のリサイクル業者に送り、廃棄物削減につなげる。

 同支部では、定期的にセミナーを実施するなどして、支部員の環境保護意識の向上を目指している。今回の取り組みは、美容業でもできる環境活動を模索する中、秋田県の美容業組合の取り組みを参考にして2018年から回収を続けてきた。

 回収するのはヘアカラー剤が入ったチューブ。美容店では事業廃棄物として排出され、埋め立て処分されてきたが、チューブのアルミの純度は高く、近年のリサイクル技術向上により再資源化が可能となった。

 同支部で今回集まったのは約1800本、重さ約20キロ。一関市花泉町涌津のいづみ美容室から業者に送られた。同支部では今後も活動を継続していく考えだ。

 同店の阿部ひとみ店長は「チューブの処理は有料で、リサイクルすればその廃棄費用も削減できる」とメリットを強調。支部に加盟していない美容室にも活動を周知していくといい、「この取り組みに賛同し、支部に加盟する店も増やしていきたい」と期待する。

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