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測量や災害支援に期待 ドローンアカデミー岩手校開校

アカデミースタッフの説明を受けてドローンの基本的な操縦や機能を学ぶ参加者

 ドローン(小型無人飛行機)の操縦技術などを習得する「JUAVACドローンエキスパートアカデミー」岩手校が21日、盛岡市に開校した。飛行方法だけでなく、インフラのメンテナンスや測量といった専門技術も学ぶことができるのが特徴。建設現場や災害支援など多様な需要に応えるため、実践的な知識と技術を身に付けた技術者の育成を目指す。

 同アカデミーは、国土交通省公認の講習団体「JUAVAC」が全国展開する実践的なドローンスクール。岩手校は全国18校目で、盛岡市八幡町に開校。市内の建設業佐々円工務店に運営を委託した。高精度の操縦技術を学べる講習に加え、インフラメンテナンスに特化した「非破壊検査」や「測量」など、実践型のコースを設けている。

 7月から本格的な講習が始まるのを前に、同日は矢巾町の盛岡地区勤労者共同福祉センターで無料体験会を開催。入校を希望する企業の経営者や技術者、行政機関の担当者ら20人が参加した。

 参加者はスタッフからドローンの機能や操縦について説明を受け、フライトに挑戦。指示に従って機体を浮上させたり、一定の高さを保ったまま進行させたりして基本動作を学んだ。

 参加した電気工事業惣田泰考さん(37)=同市向中野=は「思ったより操縦しやすかった。高所での作業や、故障箇所の発見などに役立ちそうだ」と可能性に期待を膨らませた。

 入校者は1週間前後の座学、実技講習を通じて技術を習得する。校長を務める同工務店の佐々木輝明代表取締役社長は「測量や建設現場の点検など、ドローンを使うことで初心者でも精度の高い作業を行うことができる。安全な飛行技術を身に付け、災害支援なども含めて積極的に活用してもらいたい」としている。

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