奥州・金ケ崎

マルイチ 待望の開店 メイプル内食品スーパー 市民らで施設に活気【奥州】

市民が待望していたマルイチメイプル店がオープン

 奥州市水沢字横町の大型商業施設メイプルに27日、マルイチメイプル店(伊藤陽店長)がオープンした。初日は食品スーパーの開店を待ちわびた市民らが長蛇の列をつくるなど、同施設は約3カ月ぶりの活気を見せ、待望ぶりをうかがわせた。出店したマルイチ(本社盛岡市、資本金3000万円)の小笠原正吉代表取締役社長(44)は「便利なお店を目指すとともに、地域活性化にも役立ちたい」と話している。

 同施設は、水沢クロス開発(千葉貢代表取締役社長)が管理運営し、食品スーパーを核店舗として地元事業所がテナント展開している。2018年末にリニューアル(06年)以来、核となっていた食品スーパーが退店を表明し、19年2月に閉店した。退店の意思表明以来、県内各社に出店要請していた水沢クロス開発と、マルイチが今年3月に合意し、開店に向けた準備が急ピッチで進められた。

 オープンの同日は、開店の午前9時30分前に同施設入り口には多くの市民が列をつくった。「オープンです」のアナウンスとともに買い物客が店舗に入り、お目当ての品を探して買い求めていた。

 同店はスタッフ25人でオープンを迎え、スーパーマーケットのほか、▽業務スーパー▽酒類専門店「タストヴァン」▽産直はなまる市場―を併設。鮮魚は川石商店が開設している。同店は30日まで特売で、合わせて各テナントはオープン協賛セールを展開。全館での買い物3000円ごとに抽選できるレシート抽選会は、27、28の両日開かれている。

 近くに住む白石熊雄さん(82)はオープンを待望していた1人。「歩いて郊外に買い物に行くのは大変なので助かります。ここは水沢の心臓部でもあるし、こういう店が必要だ」と開店を喜んでいた。

 小笠原社長は「近くにはお年寄りも多く、歩いて来ることができる店として身近に感じてもらいたい。通勤や通学を含めて電車の利用者も多い交通の要所。役所や病院などのついでに寄ってもらえるのではないかと考えている。いろんな店が集まれば街の魅力になり、にぎわいのある所になると思う。祭りなどにも参加し、地域と関わっていきたい」と抱負を語っている。

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