北上・西和賀

科学実験に興味津々 飯豊中皮切り 黒工高生が出前授業【北上】

液体窒素を使った実験で、変化する風船の様子に興味津々の中学生ら

 北上市の県立黒沢尻工業高校(三田章徳校長、生徒663人)は28日、2019年度の出前授業を市内の中学校でスタートさせた。高校生が専門知識を生かして中学生を指導し、科学に対する興味を誘った。

 同校は07年度にエネルギー教育実践校の指定を受けて以降、小中学校を対象に出前授業を展開している。

 同日は3年生45人が飯豊中(高橋信之校長、生徒305人)を訪れ、3年生107人を対象に学科別6班に分かれて講座を開設。メンバーは、機械や電気の基礎、電子回路の組み立て、水質浄化などについて、持ち込んだ教材を使って授業に臨んだ。

 このうち材料技術科の6人は、液体窒素や融点の低い低融点合金を使った科学実験を実施。摂氏マイナス196度の液体窒素を使って風船やお菓子、もやしなどの物質が変化する様子を間近で見た生徒たちは、歓声を上げて関心の高さを示した。

 授業を受けた照井啓太さんは「普段の理科の授業ではできないようなことを教えてもらい、とても楽しかった。現役の高校生から教えてもらえるのはリアリティーがあり、とても刺激になった」と笑顔を見せた。授業に当たった髙橋快杜さんは「科学の内容を簡単に説明するのは難しかったが、授業で中学生に科学の楽しさや黒工の良さを知ってもらえたと思う」と好感触を得た様子だった。

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